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九鬼クリニック耳鼻咽喉科

アレルギー疾患
花粉症

花粉症の症状

年々増加する花粉症

日本では、花粉症をはじめとするアレルギー疾患に苦しむ人が急増しています。

その中でも花粉症は、すでに蔓延している病気です。スギ花粉が原因の花粉症は、全国で約7人に1人、都市部では約3人に1人が罹患しています。そして、花粉症の年齢はこの10年で大幅に進みました。

3歳児でも花粉症になるのが現実です。スギ以外にも、ヒノキ、ハクサイ、ブタクサなど多くの種類の花粉があり、それらが密接に絡み合っています。

アレルゲンとは、アレルギー症状を起こす物質のことをいいます。例えば、スギ花粉症のアレルゲンはスギ花粉となります。ほとんどの方は「花粉症=スギ花粉」だと考えていますが、スギ以外の植物の花粉が原因の花粉症もたくさんあります。

舌下免疫療法

スギ花粉症やダニアレルギー性鼻炎の治療法のひとつに、アレルゲン免疫療法があります。
アレルゲン免疫療法は、100年以上も前から行われている治療法です。主には、アレルゲンを含む治療薬を皮下に注射する「皮下免疫療法」が行われていますが、近年では治療薬を舌の下に投与する「舌下免疫療法」が登場し、自宅で服用できるようになりました。
「舌下免疫療法」は、スギ花粉症またはダニアレルギー性鼻炎と確定診断された患者さんが治療を受けることができます。

服用期間の例

1日1回、少量の治療薬から服用をはじめ、その後決められた一定量を数年間にわたり継続して服用します。
初めての服用は、医療機関で医師の監督のもと行い、2日目からは自宅で服用します。

少量から服用

決められた一定量を服用(定期的に受診)

 3年以上(推奨)

※少なくとも1ヵ月に1度受診が望まれます。

使用方法の例

治療薬を舌の下に置き、おくすりごとに定められた時間保持したあと、飲み込みます。その後5分間はうがい・飲食を控えます。

※スギ花粉症の場合、スギ花粉が飛んでいない時期も含め、毎日服用します。

期待できる効果

長期にわたり、正しく治療が行われると、アレルギー症状を治したり、長期にわたり症状をおさえる効果が期待できます。
症状が完全におさえられない場合でも、症状を和らげ、アレルギー治療薬の減量が期待できます。

くしゃみ・鼻水・鼻づまりの改善

アレルギー治療薬の減量

涙目・目のかゆみの改善

QOL(生活の質)の改善

副作用

主な副作用

重大な副作用

  • 口の中の浮腫、腫れ、かゆみ、不快感、異常感

  • 唇の腫れ

  • 喉(のど)の刺激感、不快感

  • 耳のかゆみ など

  • ショック

  • アナフィラキシー

※アナフィラキシー
医薬品などに対する急性の過敏反応により、医薬品投与後多くの場合30分以内で、蕁麻疹などの皮膚症状や、腹痛や嘔吐などの消化器症状、息苦しさなどの呼吸器症状、突然のショック症状(蒼白、意識の混濁など)がみられる

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